2017.1.8 蒟醤(キンマ) 

インドシナ半島のタイからミャンマーにかけて
古くから作られている漆器がある。
日本の漆器とは違い籃胎(らんたい)と
呼ばれる漆器です。
竹の骨組みに糊状にした土を込めて成型し
黒漆を塗ったうえ表面に彫りを施し
更に色漆を塗り込め磨き出す
という手法です。
古くから茶人が好み、香合などに取り上げてきました。
本来キンマは別の意味があるのですが
茶の湯の世界ではこの籃胎漆器を
蒟醤と呼び慣わしています。

                        蒟醤茶器