私は、「桃山に帰れ」を生涯の
 
 テーマとして50年余、
 
信楽・伊賀・楽・高麗・美濃など
 
 桃山時代の名陶を範として 
 
作陶を続けて参りました。 
 
そして、ようやく古作と比べられるような 
 
 作品が生み出せるように 
 
なったのかなと感じています。 
 
その中でも特に選んだ作品を
 
 紹介していきたいと思います。
 
 
 
 
井戸茶碗 
 
井戸茶碗は高麗茶碗の中でも堂々とした佇まいから
 
「茶碗の王様」と言われています。 
 
この作品は、僅かに紫を帯びた枇杷色の釉色、 
 
 カリッと焼き上がったカイラギ、
 
 井戸茶碗の見どころを備えていますが、
 
 何と言っても堂々とした姿が素晴らしいと思います。