2016.12.04
  蹲る

信楽では、1000年の長きに亘り農民たちが自ら実用雑器を作り続けてきました。
その中で室町時代末期の茶人たちが茶の湯に取り上げたのが種壷と麻の緒を漬けて置く桶でした。種壷はその姿に侘びの精神性を見て、「蹲る」と名付けました。
蹲踞の姿勢、人が謙虚に佇む姿をそこに見たわけですね。